主に慢性期の疾患で、長期にわたり療養を必要とする方に医療・介護を提供します。(入院期間は約3~6ヵ月)入院患者のほとんどが高齢で、ADLが低く、寝たきりの方や認知症の方も多いため、褥瘡の予防・ケアや、食事介助や排泄介助といった日常的なケアが中心となります。
終末期患者の看護については、本人や家族の希望を尊重し、その人らしく最期を迎えられるように援助しています。
急性期の治療後、在宅や施設への復帰に不安のある方、特に、在宅や施設での療養中入院が必要となった方を対象とした病床です。
また、医師、薬剤師、専従リハビリスタッフ等の多職種はもとより、院内の在宅部門とも連携。「在宅への復帰」に向けて、入院中から退院まで切れ目ない支援を行っています。
当院看護部では、主に以下の取り組みに力を入れています。
当院の患者様は高齢の方が多いため、皮脂分泌や水分が減少し、乾燥しやすくなっています。
それにより、肌が弱く皮膚剥離等のリスクが生じるため、日々の保湿を徹底(毎日全身にローションを塗布する等)し、皮膚状態の観察をこまめに行っています。
患者様の中には「口から食べる」ことが難しい方もいらっしゃいます。ご本人の“食べたい”という気持ちにできる限り寄り添うべく、安全な介助方法などリハビリスタッフのアドバイスのもとお食事を楽しんでいただいています。また、口腔ケアは1日3回行い、訪問歯科と連携をとりながら誤嚥性肺炎の予防に努めています。
患者様が認知症などにより理解ができず、結果として呼吸を確保している管を抜いてしまう等、危険な行動をしてしまう場合に、やむなく行動を抑制することがあります。
患者様の気持ちを尊重しながら、他に方法がないか検討したり、最小限・一時的に行うことを心がけています。
院長、薬剤師、栄養士とともに、各病棟の褥瘡委員が毎月1回、全病棟の褥瘡患者の回診を実施しています。褥瘡の場所、程度、処置内容等の症例データを共有し、治療方針やお薬の変更など、改善に向けて多職種と連携を取りながらケアを行っています。
当院には、急性期での治療後、引き続き療養を継続される方、自宅や施設への復帰を目指した治療・リハビリを行う方が主にご入院されています。
看護部では、患者様に安心してご入院いただけるよう、療養型ならではの専門的なスキルの習得に向けて、様々なサポートを行っています。
医療区分の高い患者さんが多く、酸素や点滴、CVの管理・吸引・インスリン注射・Baカテーテルの管理・褥瘡処置などを主に行っています。
寝たきりの方や認知症の方も多く、オムツ交換や食事介助、排泄介助、入浴介助(入浴と清拭を週に1回ずつ)などのADL援助も不可欠です。
患者さんの状態や、今後についての経過を情報共有します。看護師以外にも、医師、薬剤師、リハビリスタッフなど多職種が参加し、目標達成に向けての評価・修正を行います。
病棟看護師・介護職が集まり、それぞれの受け持ち患者に対し、現病歴、治療の経過、今後の方針、看護計画などについて毎日カンファレンスを実施しています。患者さんを皆でサポートできるよう、情報共有を行っています。
患者さんが入院されてから1週間以内に実施します。病棟看護師・ソーシャルワーカー・入退院調整看護師で話し合いを行い、事前にお伺いした患者さん・ご家族の意向、希望を尊重しながら入院中の看護計画、退院支援計画を立てます。
入院から3ヶ月以上経過した患者さんを対象に、月1回実施しています。医師・病棟看護師・リハビリスタッフ・ソーシャルワーカーで話し合い、患者さんの現状や、今後の方向性について情報共有を行います。
患者さん・ご家族と、医師・病棟看護師・薬剤師・リハビリスタッフ・入退院調整看護師が集まり、退院後の生活や療養について話し合いを行います。また、必要な場合は、ケアマネジャーや福祉用具 専門相談員など、院外のスタッフにも同席していただき、退院後の生活にスムーズに移行していただけるよう橋渡しを行います。
おむつ交換や、トイレ誘導・介助を行います。
患者さんをデイルーム(食堂)へ誘導します。デイルームでは、まず配茶(お茶出し)を行い、食事介助と口腔ケアを行います。(移動ができない患者さんはお部屋で食事介助を行います)
1階「特殊浴室」で行います。
衣服の着脱、洗体、洗髪のお手伝いをします。
病棟介護職が中心となり、患者さんが楽しめるレクリエーション(クリスマス・節分などの季節の行事)の企画・運営を行っています。患者さん同士の交流の場にもなっており、皆でワイワイ楽しんでいます。
※新型コロナウイルス感染対策により、現在は行っていません。
公的保育園が休みの時(日・祝日)もしくは 夜勤時、託児サービスの利用が可能です。
夜勤および日・祝日に出勤される方に、給食のサービスがあります。
当院では、看護師を目指す皆さんが安心して勉強に励むことができるよう、「奨学金制度」を導入しています。
これから看護学校に入学する方、または看護師養成施設に在学する看護学生を対象に、学費や生活費の支援を行います。