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ひかり病院の看護・介護

コミュニケーションを育む看護と介護を

1.ご家族と医療者のコミュニケーション

ひかり病院の看護部では、患者さまとの対話に力を入れています。
ベッドに横になっている方から車いすの方、歩ける方。患者さまの病態は幅広くお一人おひとり異なりますが、どのような状態の方でもあたたかく声をかけることを大切にしています。


会話のキャッチボールができるように

病室の天井を見ることが多い患者さまへ「今日はお天気で外はさわやかですよー」、「もみじが色づいてきましたよー」など、外の様子や季節感を伝えるなどして、まずは明るくお声をかけます。 たとえお話ができなくても、視線や身体のどこかを動かして反応してくださることもあり、コミュニケーションの方法は口頭の言語だけにかぎったものではありません。そういった対話を毎日行うことで、患者さまのことをより深く理解するよう心がけています。


キャッチしたボールは、さらにご家族へ

長期に及ぶ入院生活は、お見舞いに来られるご家族の方にとっても不安は大きいものです。 忙しい時間を縫ってお見舞いに来られるご家族の方に、そうした日々の対話から分かってくる患者さまの様子をお伝えできると安心や喜びになると思うのです。伝える内容が多ければ多いほど、安心や信頼感につながり、長い入院生活を心から安心していただける関係性が生まれてきます。 そのような関係性づくりを目指し、患者さまの様子がしっかりと伝えられるよう、日々の対話は大切にし、患者さまのことだけではなく、ご家族と医療者のコミュニケーションも大切に考えています。

2.患者さまの声を聴き、うれしいひと工夫あるケアを

たとえば、毎日欠かすことのできない口腔ケア。口の中の細菌などが誤って肺に入り発症する誤嚥性肺炎の予防には、食前・食後の口腔ケアと食事中の誤嚥防止が大切です。


1日3回、楽しく続けられるように

ひかり病院の入院患者さまには、朝・昼・夕食後の1日3回、口腔ケアを行っています。口腔ケアは毎日のことなので、苦痛やストレスにならないよう、少しでも苦痛を和らげ、楽しくできないかと考えてみました。

中には、病気の治療のため水分が飲めない患者さま、食事が食べられない患者さまもおられ、常にご家族は「少しでもなにか食べさせてあげたい」と切に願っておられます。そのような患者さまには看護師が歯ブラシをした後、水に浸したガーゼで拭き、舌の汚れを取り除くのですが、その時使う水に着目してみました。


えっ?口腔ケアにお茶⁉

そこで生まれたのが、「今まで当たり前に使っていた水をお茶に変えてみよう!」という発想。そうすることで、水分がとれない患者さまもほんの少しではあるものの、お茶を味わうことができ、それが良い刺激になって口腔や唾液のリハビリにもなり得るのでは…と。

お茶の殺菌作用が身体に良いということもあって、実際にお茶とお水とで口腔ケアを行い、感想を聴くため患者さまにアンケートをとりました。

その結果、「お茶のほうが水よりもおいしい!口がさっぱりする」と大好評!
お茶で口腔ケアをすることでより一層、患者さまは口を懸命に動かしたり笑顔がこぼれ、ご家族の方からも「お茶だけでも味わってもらえて良かった」と喜びの声が…。


寄り添う立場だからこそできるひと工夫

ふだんから口腔ケアに限らず “寄り添う立場だからこそできるひと工夫”を取り入れ、患者さまにとって少しでも楽しく、あたたかいケアを目指しています。

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