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“ひだまり”の在宅医療

ご自宅まで医療と介護をお届けします。

病院は外来受診や入院治療を受けるところとお思いではありませんか? 病気や加齢に伴い、今まで通えていた病院へ足が運べなくなってきたりします。 今まで送っていたごくふつうの日常生活が、ご家族の支えだけではできなくなってくることがあるでしょう。
当院では、通院ができなくなった方のご自宅まで、医療・介護サービスを切れ目なく提供できるような取組みを行っています。

“ときどき入院、ほぼ在宅”

入院しなければ受けられない医療もあります。 しかし、当院では、できるかぎり患者さまに住み慣れた地域で日々の生活を営んでいただけるよう、在宅での療養を24時間365日サポートさせていただく訪問診療をはじめ、各種訪問サービスを提供しています。

“在宅療養支援病院として”

高齢者人口の増加に伴って、治す医療から治し支える医療への転換、地域包括ケアシステムの構築が叫ばれる中、慢性期医療、在宅医療もその中でますます重要な役割を与えられるようになってきました。滋賀県の医療需要の推計で、在宅医療(訪問診療分)の需要は 2013年の5193人/日に対し2025年は7428人/日(増加率143%)になると推定されています。
現在私が院長を務めますひかり病院は170床の医療療養病床をもつ慢性期型病院ですが、訪問診療にも積極的に取り組んでおります。
在宅医療の先駆者のひとりである長尾和弘先生の著書『痛い在宅医』のあとがきに以下の文章があります。「多死社会が進むなか、在宅医選びに際してまず三つの選択肢がある。一般的な開業医、在宅専門クリニック、そして中小病院だ。・・・・・24時間365日対応が、開業医には大きな負担になっているなか、在宅療養支援病院の看板を掲げる〈200床未満〉の中小病院には大きな可能性を感じている。これまで、病院は治す医療を掲げてきた。しかし今は、治し支える医療も掲げる地域密着型病院が増えている。多くが地域包括ケア病棟や介護医療院や、介護施設やデイサービスやショートステイなどを併設しており、多様な療養形態の中から選択する時代である。」
上記にもありますように在宅療養支援病院が訪問診療を行うことのメリットとして一般的に、医師のマンパワーが多い、後方ベッドの確保が容易、他の在宅部門(訪問看護、訪問介護、居宅介護事業所、デイケア等)を併設しているところが多く多職種連携を進めやすい、施設を併設しているところが多くいろいろな療養形態を状況に応じて選んでいける、などがあげられると思います。
ひかり病院は 2017年9月に在宅療養支援病院の届け出を行い、私が中心となって訪問診療を進めてきました。実際に診療所の先生方に比べ、外来や検査での拘束時間が少なく、また状況によっては他の医師に仕事を分担してもらえるなど、訪問診療医としてより自由に働ける場であると感じています。
今後地域の在宅療養支援診療所の先生方との有機的な連携、互いに助け合える関係を作ることにより、地域でのより良質な在宅医療の提供を目指したいと考えています。
在宅医療にかかわってまだ日が浅い私ではありますが、在宅は療養者や家族の療養環境、生活を実感できる、療養者家族の本当の素顔や希望が聴き取れる場であり、個々に応じた総合的な医療・ケアが行える場であると感じています。在宅医療に活躍の場を求めておられる先生方にとって、我々のような中小病院も働く場所として一つの選択肢になるのではないかと考えております。
ひかり病院 院長 柳橋 健
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