: 2022年09月14日
当院看護部にて、専門知識の習得に向けて毎年開催している院内研修会。
今年度第1回目は、市立大津市民病院「がん看護専門看護師」の杉江礼子さんをお招きし、『ACPの意義と具体的な
展開方法の実際』をテーマに講演していただきました。
*「ACP」とは:「アドバンス・ケア・プランニング」の略。今後の人生をどのように生活をして、どのような医療や
介護を受けて最期を迎えるかを計画し、ご自身の考えを心づもりとしてご家族や近しい人、医療やケアの担当者と繰り
返し話し合い、共有する取り組みのこと。
今回は、病棟スタッフだけでなく、医師やリハビリスタッフ、訪問看護師など多職種のスタッフも参加し、会場は
あっという間に満席に。
ACPが求められる背景や、ACPの効用、本人や家族との関わり方等について、約1時間にわたってお話いただきました。
患者様を支援する中で、実際にはいざ”その時”が来たらご自身では意思表示できないことが多いと言われているため、
前もって意向を聞いておくことが必要です。
また、ご自身の考えや病状は時間とともに変化していきます。一度話したら終わり、ではなく、普段の会話も含めて
何度も話し合いを重ねることが重要であることを学びました。
現在、当院においても少しずつACPが根付いてきています。
患者様・ご家族との1つ1つの会話を大切に、できるだけ多くの職種で関わり、患者様の思いに寄り添っていきたいと
思います。