当院は、令和3年9月1日より「在宅緩和ケア充実診療所・病院」として認可をいただきました。

以下、柳橋院長からのメッセージを紹介します。

「当院では、病を抱えた患者様・ご家族が最後まで自分らしく安心して暮らしていただけるように、
在宅医療（訪問診療）の体制を整えてきました。
その実績を積み、今回『在宅緩和ケア充実診療所・病院』の認可を取得しました。
『在宅緩和ケア充実診療所・病院』とは文字通り、在宅緩和ケアの体制が整っている医療機関と
いうことです。

例えば、がん患者様の痛みを和らげるためにはオピオイド（医療用麻薬）が必要と
なる場合があり、経口薬や貼付薬を患者様の状況に応じて使用、急におそってくる痛み（突出痛と
いいます）に対しては、短時間で効果の出る薬をあらかじめお渡しし頓用薬として使っていただい
たりします。

またオピオイドの持続皮下注（または持続静注）という方法があり、これにはPCA（自己調節鎮痛
法：患者様が苦痛を感じたときにボタンを押せば一定の量がすぐに注入され、痛みが緩和される）
機能付きの電動ポンプやディスポーザブルインフューザーを使用しますが、我々は院外薬局と連携
して、すぐに使用できるような体制を整えています。
また症状緩和のために胸水や腹水の排液を在宅で行うことも可能です。

病院での医療が患者様・ご家族にとってアウエイの場所での医療であるのに対し、在宅医療は
患者様・ご家族にとってホームでの医療・ケアといえます。

我々は患者様・ご家族に寄り添い、対話を重ねることによって患者様・ご家族の意思を尊重し、
より良い治療・ケアの選択をおこなっていきたいと思っています。
患者様が最後まで自分らしく、ご家族とともに暮らせるようにできるだけの支援を行っていき
たいと考えています。」




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひかり病院　院長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　柳橋　健