湖西地域において、障害のある患者様やご高齢の方々やその家族様が地域の中で生き生きと生活できるように、質の高いリハビリテーションを提供いたします。
(平成20年10月30日作成 平成27年1月5日改訂)
リハビリテーション医療は,基本的動作能力の回復等を目的とする理学療法や,応用的動作能力、社会的適応能力の回復等を目的とした作業療法,言語聴覚能力の回復等を目的とした言語聴覚療法等の治療法より構成され,いずれも実用的な日常生活における諸活動の実現を目的として行われるものです。
リハビリテーションの主役は患者さまです。そして、リハビリテーションを行うには専門職スタッフが不可欠です。 リハビリテーションを患者さまと二人三脚で行う専門職をご紹介いたします。
医師の指示のもと、病気やケガなどで後遺症を抱える方や高齢で筋力低下を招いている方などへ、“すわる、立つ、歩く”といった身体の基本機能の回復をサポートします。理学療法士は病気や障害があっても住み慣れた街で、自分らしく暮らしたいというお一人おひとりの思いを大切にしています。
医師の指導のもと、病気やけがなどで後遺症を抱える方や高齢で筋力低下を招いている方などへ、日常生活に必要な能力を回復するためのリハビリテーションを行います。作業療法士は、その方ができるだけ自立できるよう、環境を考えたりしています。
医師の指導のもと、脳梗塞、脳出血、事故などの後遺症によって、言葉によるコミュニケーションや飲み込みが困難な方へ、専門的サービスを提供します。言語聴覚士は、その人らしい生活を取り戻せるようにお手伝いをしています。
※当院ではVF検査(嚥下造影検査)の実施が可能です。
医療・介護の現場で実施されるリハビリテーションには大きく分けて、以下の3つがあります。
リハビリテーションが必要と診断されると、医師の指示のもと、その人の症状や運動機能に合わせたリハビリテーション専門の担当者と共に失われた機能の回復を目指します。
病気やケガなどで後遺症を抱えていたり、高齢で筋力低下を招いている患者さまが多く入院されています。入院中は、主治医の指示のもと、リハビリテーションが必要な患者さまにその方に応じたリハビリテーションを行います。QOL(生活の質)向上に焦点をあて、ADL(日常生活動作の質)をできるだけ高いレベルに持っていけるように目標を置いています。そして患者さまができるだけ元通りの生活に戻れるよう、回復のサポートをします。回復が見込まれ、自宅へ退院される方にはチームで退院支援を行っています。
患者さまに通院いただきリハビリテーションを行います。主治医の指示のもと、患者さまの心身機能の維持や向上を図り、リハビリテーションを実施します。※医療保険によるリハビリテーションには標準的算定日数が定められており、ケガや病気をされてから一定の期間が過ぎると、医療保険でのリハビリテーションから介護保険でのリハビリテーション (訪問リハビリテーションまたはデイケア)への移行が勧められています。
※当院は脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)と運動器リハビリテーション(Ⅰ)を算定しています。
ケアマネージャーの作成するプランに基づき、利用者さまのご自宅で利用いただくリハビリテーションサービスです。かかりつけ医の指示や意見のもと、担当のリハビリテーションスタッフ(理学療法士または作業療法士)がご自宅を訪問し、 “日常動作上、困っている”、“この動きができない”などといった日常生活の自立を助けるためのリハビリテーションを行います。また、ご家族の方への介助方法のアドバイスや福祉用具導入に関するアドバイスなども行っています。
※実施範囲(エリア)が限られておりますので、まずはお問い合わせ下さい。
ケアマネージャーの作成するプランに基づき、通院いただき利用いただくリハビリテーションサービスです。(※当院では送迎あり)主治医の指示や意見のもと、利用者さまの心身機能の維持や向上を図り、日常生活の自立を助けるためのリハビリテーションを行います。また、当院のデイケアは約6時間にわたって、リハビリテーションの他に入浴サービスやお食事の提供、健康観察やレクリエーションの提供などを行っています。リハビリテーションスタッフ(理学療法士または作業療法士)だけにとどまらず、看護師や介護職など多くのスタッフが利用者さまに関わらせていただきます。
当院リハビリテーション科では、脳疾患・加齢・他の疾患などにより、お口からの食事がとりづらくなった方を対象に、「飲み込み」の検査を行っています。
一言で「うまく食べられない、むせる」といっても、どこの部分に問題があるのか把握しなければなりません。検査で調べ、そのうえでリハビリの強化や、食事介助・食材の形態・姿勢などのアドバイスをします。
当院は、療養目的で転院して来られる患者さまが大半です。転院前はお口から食事がとれなかった方でも、改めて検査してみたら実は食べれる可能性が残っていた…などといったケースもあります。
言語聴覚士によるスクリーニング検査や訓練状況から、主治医がVF検査の必要性を判断します。
ご本人・ご家族の方の希望などをお伺いしますので、分からないことや気になることがあれば、お気軽におたずねください。
※ 検査を行えば、必ず食べられるようになるということではありませんのでご注意ください。
放射線技師や看護師をはじめ、患者さまに関わる医療スタッフ
実際のVF画像
検査食(一例です)