: 2024年03月12日
2/24(土)14:00~琵琶湖ホテルにて「在宅医療」をテーマとして『大津市医師会市民公開講座』が開催されました。
まず、講演では「最期まで生きるを支える在宅医療~地域とのつながりから学ぶ~」という演題で、
伊豆保健医療センター地域ケア部長の北澤彰浩先生が登壇。
「死」に対してはどうしても「敗北」などマイナスなイメージが先行しがちであるが、「人生の集大成」で
あると捉え、最後までどのように生ききるかを考えることが大切であるということ。
また、「最期まで口から食べたい」など意思表示をしておくことで、周りも希望に沿った環境づくりを
することができ、自分らしさを取り戻すことができるというお話がありました。
次の症例報告・パネルディスカッションでは、パネリストとして当院の医師、看護師、理学療法士が登壇。
訪問薬剤師、訪問栄養士、実際に在宅看取りの経験があるご家族とともに対談させていただきました。
各々からは、人生の最期に向けて、「自分は残りの人生をどのように送りたいのか」「どのように最期を
迎えたいのか」心づもりをしておくこと、そしてそれを家族や医療者など周りに伝えておくことが大切である
という話がありました。
また、実際に在宅看取りを経験されたご家族からは、「妻と事前に話し合いをしていたため、妻が実際に
最期を迎えた時も安心して送り出すことができた」というお話もあり、”そうなんだ”と頷いている方も多く
見られました。
今回の市民公開講座では、実際に在宅医療に関わる専門職や在宅看取りを経験されたご家族からのお話を聞くことで、
”自分自身がどのように人生の最期を迎えるか”について考えるきっかけになりました。
当院も「在宅療養支援病院」として、今後もさまざまな形で地域の皆さまをサポートしていきたいと思います。