: 2021年12月14日
当院看護部では、専門的な知識の習得に向けて、定期的に院内研修会を開催しています。
今回は、市立大津市民病院「皮膚・排泄ケア認定看護師」の大坪有紀子さんをお招きし、
「褥瘡およびスキンテアに関するケアトピックス」というテーマで講演をしていただきました。
*「褥瘡(じょくそう)」:寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞る
ことで、皮膚の一部がただれたり、傷ができてしまうこと。一般的に「床ずれ」とも言われる。
*「スキンテア」:摩擦やずれによって、皮膚が裂けて生じる損傷のこと。(皮膚裂傷)
今回は、褥瘡やスキンテアの特徴・見分け方や、スキンテアのリスクアセスメント、発生後の対応方法
などについて、約1時間にわたってお話いただきました。
適したケアをするために、褥瘡やスキンテアの違いを見分けることはもちろんのこと、医師やリハビリ
スタッフ、栄養士などの多職種との連携も重要になります。
例えば、スキンテアの発生しやすい場所や、患者様に負担のかからない体位変換の仕方をリハビリスタッフ
と共有するなど、様々な角度からアプローチしていくことが必要であることを学びました。
当院の患者様はご高齢の方が中心のため、日々の保湿や皮膚状態の観察を徹底し、皮膚トラブルの予防に
努めています。
患者様に安心してお過ごしいただけるよう、今回の学びを活かしてより良いケアを実践していきたいと思います。