看護助手のキャリアアップを目的とする院内認定制度のひとつに『食事介助・口腔ケア』のコースがあります。

患者さまのお食事に関しては、毎日、看護師と看護助手が食事介助と口腔ケアを行っています。患者さまにより良いケアを提供するため、本日は看護助手のレベルアップのための研修を行いました。

食事介助編は、言語聴覚士の協力を得て、実技講習と嚥下についての講義を受けました。飲み込みにくい状態の患者さまの食事介助は、さまざまな注意が必要です。姿勢（首の角度）、ひとくちサイズの適量加減、根菜類（ホウレンソウなど）の注意事項について詳しい説明と実演があり、最後に実技を行って、ベストな食事介助の方法を改めて体得。また、摂食と嚥下についての全般的な講義もあり、ギャッジアップの際のベストな角度や枕を使った調整の仕方、毎日つくっているお茶のとろみ具合など、すべて日々の実務で必要な知識をたくさん得ることができ、改めて、日々の自分のケアを見直す姿勢が見受けられました。

口腔ケア編は、看護師による実技講習がありました。ふだんから口の中に触れておかないと、患者さまは少し触れるだけで過敏になってしまい、嫌がります。しかし、誤嚥性肺炎予防のための重要なケアであるため、「キレイにしたい！という気持ちで頑張りましょう！」と、実際のながれを見学し、さまざまなことを学ぶことができました。

患者さまの状態は皆異なるため、食事の介助の仕方も口腔ケアの方法も、お一人おひとりに合わせたケアが求められます。そのためには、たくさんの知識と経験が必要。今日の研修でレベルアップした看護助手のケアに今後も期待したいと思います。

ひかり病院　広報担当